槍ヶ岳(日帰り登山)
3180m   (2012/09/25)
コースタイム:

     撤収
新穂高温泉(4:05) ─→ (5:30)白出沢出合(5:40) ─→ (6:40)滝谷避難小屋(6:45) ─→ (7:40)槍平小屋(7:55) →
  ─→ (9:50)千丈分岐(10:00) ─→ (11:46)槍ヶ岳山荘(12:06) ─→ (12:30)槍ヶ岳
槍ヶ岳(12:36) ─→ (12:53)槍ヶ岳山荘(13:00) ─→ (13:56)千丈分岐 ─→ (15:14)槍平小屋(15:34) →
  ─→ (16:12)滝谷避難小屋 ─→ (17:04)白出沢出合(17:10) ─→ (18:35)新穂高温泉・登山指導センター
 ※各ポイントの左時刻は到着時刻、右時刻は出発時刻を表す
同行者:なし(単独行)
「できたらいいな。でも無理だろうな」ということで、長い間棚上げにしていた槍ヶ岳日帰り登山にトライする ことにした。きっかけは10日前の西穂縦走の帰路で出会った、20歳代半ばと思しき若い夫婦のパーティが、この日の早朝新穂高を 出発して、槍まで行って下山して来たという一言。これで
”やる気スイッチ”が入ってしまい、天候の好転を待っていた。
左は新穂高温泉から槍ヶ岳までの行程断面図で、標高差2100m、歩行距離13km余りを往復することになる。いつもの装備(12-13kg) では無理なので、極限まで荷物を減らして、この日のザック重量は8kgを切らせた。必要な飲料水は、消費した分だけ途中の小屋や 沢で補給することにして、いつもの半分、1gしか持ち込まない。

4:05 新穂高温泉・登山指導センターを出発。



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新穂高温泉から白出(しらだし)沢までは5km弱の林道を歩く。
7-8月なら既に明るくなっている時間だが、9月末 ともなると流石に真っ暗で、ヘッドランプなしでは歩けない。真っ暗で写真が撮れなかったことや、今回についてはとにかく先を急ぐ 必要があって、写真は殆ど撮っていない。そんな訳で画像の少ない山行記になるが、悪しからず・・・

1時間ほどで上空が白み始め、更に20分ほど経った頃にはランプなしでも歩けるようになった。

5:30 白出沢到着。
沢にかかる橋の脇で先行の登山者1人が休憩中だった。雑談しているとやや遅れて3人のパーティがやって来て、 同じように休憩に入った。
ここまではコースタイムを30分ほど上回るペースで、取り敢えず順調なスタートである。10分休憩して、その間にウインドブレーカ を脱いだ。

5:40 白出沢出発。
ここから本格的な山道になるが、この辺りは勾配も緩く、歩きは軽やかに捗った。

6:36 滝谷到着。 ここで5分休憩。
沢の奥に見える山塊は北穂高岳の肩かオデコ。

6:53 藤木レリーフ通過。
7:40 槍平小屋到着。
往路、復路ともここで長めの休憩をとったにも関わらず、甚だウッカリで小屋の写真を 撮らずに戻った。

ここで15分の休憩をとり、ついでに軽く腹ごしらえも済ませた。
飲料水500mlも補給。

7:55 槍平小屋出発。

ここから次第に登山路の勾配はきつくなる。それでも軽くしたザックが功を奏して、いつものような 寸取虫歩行は、この時点では必要がなかった。


    北に向って進んでいたコースが緩やかに東に向きを変え、真東 ⇒
    が見渡せるようになったところで、稜線上に槍ヶ岳山荘(画像
    上部中央)が見え始める。 この頃から勾配は次第にきつくなり、
    歩行ペースは落ち始める。

葉っぱに実が生っている奇妙な樹木。
ハナイカダ? ・・・ にしては葉っぱにギザギザがない。

9:50 千丈分岐。 ここで10分休憩。
地形図によると、この先の勾配は一段ときつくなるが、脚力は持つか?

飛騨乗越への長く、きつーい勾配のガレ道。
軽装備のお陰で順調に歩いて来たが、 ここに来て寸取虫歩行が復活。

11:32 飛騨乗越通過。
ここに来て初めて槍の穂先が目に入るようになる。
11:46 槍ヶ岳山荘到着。

事前の予想では午後1時ごろにここに着き、新穂高下山は8時頃を想定していたが、この分だとかなり早く帰れるかもしれない。 とすれば、麓の温泉で汗を流して帰れる・・・などと、都合のいい見通し(妄想ダナ)を描きつつ、持参したオニギリで昼食を済ませた。

早帰りのためにも、山頂詣では手早く・・・ということで、ここでの休憩は20分ほどで切り上げ、荷物は持たずに腰を上げる。

12:06 山荘を出発。

横尾尾根方面は黄葉が始まっている。黄色はダケカンバか?

槍ヶ岳の雄姿。 平日にも関わらず、先っぽには常時4-5人の人影が・・・
往復1時間、サッサと済まそう・・・ということで、12:06 いざ出陣。
ここは2回目で、ある程度状況が頭に残っていることや、10日前の西穂縦走で絶壁への拒絶反応が弱っていることが 後押ししてくれたようで、登りのペースは至って順調だった。

12:30 山頂に到着。
到着してすぐに気付いたのは、4年前に来た 時と比べると、祠が新しいものに変わっている点だった。
さほど広くもない頂上では、10人ほどが休憩したり、写真を撮ったりでごった返していた。オラもその順番待ちの列に加わって、 何人かでシャッターを押し合って記念撮影 も済ませた。

客は続々と登って来るので、長居はできない。6分ほど滞在しただけで山頂を後にした。
17分ほどで山荘に帰還。
山荘に置いた荷物を回収して、そそくさと下山にかかる。

13:00 槍ヶ岳山荘出発。
登りでは、踏み上げる脚の筋肉はヘロヘロに草臥れていたが、下りで働く筋肉は全く別物らしく、急勾配の下り坂も全く苦にならず サクサクと捗った。
例えば、山荘−千丈分岐を56分(山と高原地図・コースタイム=1時間半)、千丈分岐−槍平小屋では最終水場で15分ほど雑談したものの、 これを込みで1時間18分(同=1時間半)という具合に、トントン拍子に道を下った。
流石に白出沢辺りまで戻った頃には疲れがでてしまい、ペースはガクンと落ちてしまったが、それでも18:35には新穂高温泉に辿り着き、 槍ヶ岳日帰り登山を無事に締めくくった。

次は奥穂高岳の日帰りにもトライしてみようか・・・