八幡平
1,613m   (2006/08/12)
コースタイム: 蒸ノ湯駐車場(9:00) ─→ 登山口(9:05) ─→ (10:15)田代沼(10:20) ─→ (10:55)山頂(11:05) ≪八幡沼一周≫

  ─→ 山頂(12:35) ─→ (12:56)田代沼 ─→ (13:35)登山口 ─→ (13:38)蒸ノ湯駐車場

 ※各ポイントの左時刻は到着時刻、右時刻は出発時刻を表す
同行者:なし(単独行)
R341からアスピーテラインに乗り継いで、蒸ノ湯の駐車場に7:30頃到着した。うっすらガスはかかっているが、上空には青空も見える。 ぐずつき気味との予報だったが、この状態なら天気の大崩れはなさそうだ。と、少し安心したところでドッと眠気が押し寄せて来た。 これには逆らえず、1時間余り仮眠をとる。
この道路をそのまま走って八幡平山頂直下まで行き、究極のショートカットを行なえば30分ほどで山頂踏破は可能である。 が、1万尺ハイカーの面子にかけて、この手のあまい誘惑は振り払い、ここ蒸ノ湯から歩くことにする。
駐車場を出て、アスピーテラインを上手に向けおよそ200m進むと、左側の土手下に勢いよく蒸気を吹き上げているところがある。 登山口はこの噴気から間もなくのところにある。昨年5月の始めに、この登山口を探したことがあるが、深い雪の壁に覆われて何も 発見することができなかったことを思い出す。
登山道は入り口から草が生い茂り、悪く言えば荒地に戻りかけている印象だ。利用者が少ないのだろうか、行く手に不安がよぎる。 コース両側から覆いかぶさる腰の丈ほどの雑草を掻き分けて進む。場所によっては路面も見えない状態だ。
程なく登山道は生い茂る雑草に加え、背丈を越えるようなクマザサが援軍に加わり、歩きにくいことおびただしい。加えて粘土質 の登山道は雨水に洗われて、多くの浮石を生み出しており、足運びにも警戒が必要だ。
時折、車の爆音が大きくなるところがある。平行して、蛇行しながら上昇するアスピーテラインが、場所によっては数十mまで近づく ためだ。地形図によると、こんな場所が3、4箇所ある。
こんな状態の歩行を1時間ほど続けると、少し頭上が開けて来る。田代沼は近いか。
周囲のアオモリトドマツなどの針葉樹が疎らになり、樹高も高いものが減ってきて視界が開けてくる。田代沼だ。標柱脇の木道 にザックを下ろして小休止。
沼は干上がり、水はわずかにコース下の水路に溜まるのみで、沼全体は平らな草地に模様替えしている。春には可憐な白い衣で 楽しませてくれるミズバショウが、今は巨大な葉っぱを思いっきり広げて存在を主張している。その傍らではスギゴケが繁茂している。 スギゴケって水中では生きられないはずだが...。ということはこの沼は砂漠化したのか。
休憩5分の後、出発。
田代沼からは要所ごとの木道も敷設され、地道の部分も道幅は格段に広くなり、整備も行き届いている。歩きやすさ赤丸急上昇である。 加えて、コースが広くなったことで、これまでより視界が開けて開放感のようなものさえ感じられる。
快調に歩を進めて、30分ほどで広い遊歩道に合流する。左に折れて進むと、ハイカーの数は極端に増える。さすがは車の威力・・・だ。 重装備で歩いていることに、少し気恥ずかしさを感じながら歩くこと1-2分で山頂に到着。巨大な標柱と展望台が設けられている。
それにしてもこの標柱の巨大さはいかがなものか。何組かの家族にシャッター押しを頼まれ引き受けたが、必ず標柱全体を入れるか、 切ってもいいかを尋ねた。全て全体を入れるというリクエストだったが、プリントして人物の顔が識別できたかどうか。
自分の分も記念撮影を済ませ、八幡沼に向かう。湿原の花々に期待して、一周することにする。
八幡沼では夏の高山植物に囲まれて、狂喜乱舞するつもりでやって来たのだが、期待に反して咲いている花の種類は以外に少ない。 しかも木道から脱線するわけにも行かず、気に入ったアングルの絵は殆ど取れない。結局、これという写真も取れないまま沼の一周 は終わってしまった。
見返峠で小休止。ついでに昼食も済ませる。この頃から空模様が少しずつおかしくなり始めた。遠くから雷鳴も聞こえる。
のんびりしていられる状況ではなくなりつつあるようだ。急ぎ足で下山にかかる。帰路、山頂に戻った頃にはポツリポツリと雨粒も 落ち始めた。12:35山頂を通過。


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稲光こそないものの、雷鳴の頻度は次第に増している。幸いなことに今のところ雨足が勢いを増す様子はない。本降り模様になる前に 少しでも距離を稼がなくてはと、いつもにも増して早足で歩を進め、12:56田代沼へ。
休憩は省略して下山を急ぐ。10分ほど経ったところで、幸いなことに雨はやんだが、相変わらず遠くで雷鳴は響いている。危険レベル はやや下がったようだが、いつ状況の急変があるかわからない。急げ!急げ!、と自らに鞭を振るって13:38駐車場に到着。
どうにか今回も合羽のお世話にはならずに済んだ。

装備を解いて、汗を流しに蒸ノ湯温泉へ。ここでは内風呂と屋外の少し離れた露天風呂が用意されており、客の大半は露天風呂に流れて いる。迷わず客の少なそうな内風呂へ。入湯料500円也。
蒸ノ湯温泉で1時間ほどゆっくり過ごした後、次のターゲットに向けてアスピーテラインに戻ったところで、稲光交じりの本降りに なった。今回も幸運な山歩きだったようだ。