磐梯山
1,819m   (2007/05/10)
コースタイム:   八方台登山口(8:10) ─→ (8:38)中の湯(8:40) ─→ (9:56)弘法清水小屋(10:05) ─→ (10:40)山頂(10:55) →

  ─→ (11:15)弘法清水小屋(11:20) ─→ (11:09)中の湯 ─→ (11:28)八方台登山口

 ※各ポイントの左時刻は到着時刻、右時刻は出発時刻を表す
同行者:なし(単独行)
予報では、日本海を低気圧が発達しながら近づいており、午後には雨模様になるという。降り始める前に 下山しなくては、ということで、宿に無理を言って朝食を済ませて八方台登山口の駐車場までやって来た。
車は1台も止まっていない。広々とした駐車場を独り占めにして身支度を整える。『熊に注意!』の看板に、 素直に反応して鈴も装着し、8:10出発。空は重苦しい曇に包まれている。登山口で入山届けを記入・投函 し歩行を開始。
緩やかブナの原生林を辿る登山コースは広々としている。車も通れそうな幅だが、凸凹の具合やむき出しの 木の根の様子から見て人専用のようだ。北向きの日陰斜面には、ところどころ残雪が残る。
時折、種類は特定できないがキツツキの仲間のドラミングが響いてくる。中の湯まではこの様な、のどかな コースが続く。
中の湯の避難小屋には、これといった用件はなく近付くことはなかったが、遠目にはかなり荒れているように 見えた。
コースはここから本格的な山道で、斜度はきつくなる。同時に残雪の量も大幅に増える。尾根筋の潅木帯を除き、 西向きの斜面の林間には、深い所では1m近い雪が残っている。気温の上昇で柔らかくなった雪を、時々膝まで 踏み抜きながら、大汗をかきつつ進む。踏み抜いたショックで雪渓が砕け、頭を抑えられていた潅木やクマザサが、 チャンス!とばかりに立ち上がる。が、中には立ち上がり際、挨拶代わりに枝葉で顔をしばいて行くヤツも... (クソッ)。
残雪と雪解けのぬかるみに足を取られ、通常の数割増の疲労を積み重ねて、鞍部に設けられた弘法清水小屋に到着。
小屋は小さいものが2つあるが、いずれも最近利用された形跡はない。休憩場には清冽な清水が湧き出している。 傍に設けられた小さな看板には、5℃との記載。一口二口飲んで見る。旨ッ!。大汗をかいて登って来た登山者を、 適度にクールダウンして癒してくれる。ここでは少し長めの休憩をとる。
この先は潅木帯となり、背の高い樹木はないが残雪は更に深くなる。潅木帯を縫う登山路はえぐれて、積雪で 押し倒された潅木がかぶさって歩きにくいこと甚だしい。堪らずコース外の雪渓を歩くことにした。凡そ100m、 傾斜は30度弱で恐怖を感じるほどではない。雪渓の表面は硬く締まっていて、足元がぐらつくこともなく、正規の コースと比べれば格段に歩き易い。
雪渓からコースに戻ると山頂はもうすぐだ。山頂近くは残雪も消えて、通常の歩きやすい登山路に戻る。トントン 拍子に高度を稼いで、程なく山頂へ。
山頂は潅木も途切れ、砕けた岩石を積み重ねたような風景が露出している。裏返せばここだけ周囲を遠望する上で、 邪魔になるものがない。今日は曇天で、遠くの景色はぼんやり霞んでいるが、天気さえよければ360度のパノラマが 楽しめることだろう。
頭上を沢山のツバメが飛び交っている。いつも平地の里で見慣れたものと比べ、一回り大きいようだ。大きな羽音を たてながら数10羽が旋回している。頭上近くで方向を変える時には、ビュッ、ビュッと鈍い羽音をたてる。それに しても、こんなところに一体どんなエサがあるんだろう。
山頂からやや下がった、潅木帯との境付近に小さな小屋と山頂の看板が立てられている。ここで磐梯山に登った ことの証拠を記録して、 15分ほどの滞在で山頂を後にした。
ショートカットの雪渓の上端まで下ったところで、今日初めての登山者に遭遇した。20歳前後の若者2人組だ。 立ち話をしていると、しきりにスキー場について聞いてくる。が、あいにく山頂からはどのスキー場も見えなかった ので、そう告げて別れた。結局、今回この山で出会ったのは、この2人だけだった。
雪渓歩きも下りは足腰への負担もなく非常に楽だ。スイスイと高度を消化して弘法清水小屋に到着。空になった ペットボトルに湧水を満たして歩行を再開。
中の湯までの行程は、気温の上昇に伴い登りの時と比べて雪は一段と緩んでおり、コース内の泥濘も大幅に増えて いる。踏み抜きと尻餅を警戒しながら歩を進める。が、大したアクシデントもなく中の湯に到着。
中の湯では休憩なしで登山口を目指す。軽快に遊歩道を下り、八方台登山口に到着。駐車場には我が愛車意外は 何も止まっていない。磐梯山"貸切"登山は無事完了した。