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昨日夕方6時過ぎに淡路島の自宅を出発して14時間、820kmを走り通してここまで来た。途中2時間弱の仮眠は
とったが、少し体が重いような気が...
いよいよ2007年の登山シーズンの開幕である。とはいうものの、事前のウォームアップトレーニングも何もして
いない、ぶっつけ本番の乱暴なシーズン突入ではある。
峠の茶屋の広い駐車場には、すでに20台ほどの車が止まっており、大勢の登山客が身支度を整えている。近くの
登山客に挨拶の声をかけ、自分も準備にかかる。
入山届けを投函して歩き始める。最初のチェックポイント、峰の茶屋避難小屋までは、高度差で250mほど、時間
にして約50分の行程である。
登山口付近は左の写真のように樹木が茂るが、10分も歩くと、あっけなく樹林は終わる。呼応するように、風向き
によっては硫黄臭が漂って来る。火山ガスの影響か、他の山と比べて森林限界はかなり低いようだ。
草花の時期にはまだ早く、この時期やや殺風景で退屈な風景が続く。一方でコースの方は起伏は少なく、ほぼ一定
のペースで高度を上げて行くので、体力の消耗は少なく軽快に歩ける。
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ほぼコースタイム通りの時間経過で峰の茶屋避難小屋に到着。
早々に強烈な風の洗礼を受ける。事前の下調べで、ここが強風の名所であることは承知していたが、入山届けとセット
になっていた登山ガイドは、アッという間に谷底に消えてしまった。風を避けて、石垣の裏に陣取り暫し休憩。
ここまで来て、やっと山頂の概要が見えて来た。 山頂直下のガケ下では、2ヶ所ほどで勢いよく
ガスを噴き出している。那須火山帯、などと
教わったことを、ふと思い出す。あれから既に半世紀近くも経ったか...。
残り高度差は約200m、3〜40分ほどの行程か。10分の休憩後、山頂を目指して出発。
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歩いていてふと気が付いたこと。コースはガレ場に切られているが、他の山と比べて浮石が極めて少ないのである。
岩盤が安定しているためか、或いは関係者の手入れが行き届いているため(多分こっち)か、いずれにせよ歩いていて
足元をすくわれる様なことは一度もなかった。
スイスイと高度を稼いで、ロープウェー経由ルートとの合流点まで来ると、急に登山者が増えて来た。重装備登山者、
お手軽ハイカー、制服消防団員、正装の
行者など多彩な顔ぶれが続々と登ってくる。山頂に到着した頃には、その数は大雑把に見て200人余り、
広くもない茶臼岳山頂はごった返している。
何事か?と尋ねると今日がこの山の開山祭だという。知らずにこの日を選んでしまったが、こういうのはラッキー
なのかアンラッキーなのかよく分からない。記念の写真を撮ろうにも思うようにならない。左の画像のように、人垣
の後から写すのが関の山である。
空は雲ひとつない五月晴れ、周囲の山々がクリアに見渡せる。絶好の登山日和、ハイキング日和ではある。開山祭の
開始まではまだ30分ほどあり、下を見ると人波はまだまだ続いている。たまらず開山祭への参加は見送って、引き上げ
ることにした。
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山頂を後にして暫くは、多数の登山者とすれ違い、喧騒が続く。それが分岐点を過ぎると、嘘のように静かになる。ガレ場の
下り坂を、玉石を踏まないよう用心して進む。地面に目を落として歩いていると、黄色の固形物がやたら目に付く。
硫黄のようだ。そういえば今日は強烈な西風でガスも飛散しているが、無風だとさぞ鼻をつく臭気だろうと思う。
前方の朝日岳の方向に目をやると、急斜面に切られたコースを辿っている、何組かのパーティが目に止まった。
10時ちょうどに峠の茶屋避難小屋に到着。小休止しながら、小屋の壁のコース見取図を見ながら、暫し考えごと...
このまま下山すると11時前には登山口である。早すぎて、中途半端な1日になる。朝日岳・三本槍岳周回の所要時間
4〜5時間として、いい時間配分になりそうである。
ということで、急遽計画を変更して朝日岳・三本槍に行くことに。
この部分の詳しい説明はここでは省くが、雪で倒れ込んだ潅木のコース封鎖(?)と、雪解けの泥濘に想像以上に苦しめられた、
という点だけ記録しておこう。
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想定外の難行苦行になった朝日岳・三本槍岳往復を終えて、峰の茶屋避難小屋に帰って来たのは、14:35になっていた。
途中、朝日の肩で出会った、埼玉県から来たという熟年カップルと合流して、難所の急斜面雪渓などを、助け助けられしながら
下ってきた。2人は昼食も取らずにここまで下って来たという。私は三本槍で済ませたが、お付き合いで休憩を取ることにした。
紅茶をご馳走になり、雑談を交じえながらの長い休憩。
40分の休憩の後、峰の茶屋を後にする。ヒザが笑った後に来る、軽い痛みを感じつつ下りのルートを辿る。
15:50 峠の茶屋登山口に到着。予定外の2座追加をこなし、ヒザに多少のトラブルの芽を感じつつ那須岳登山は終了した。
明日はリハビリになりそうだ。 |
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