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ここ枝折峠は日の出の写真のスポットなのか、銀山平からの登り坂には、大きなカメラと三脚を担いだ人がやたらと多い。そうした
カメラマンを横目に峠の駐車場に到着してみると、既に10台余りの車が止まっている。薄明りの射す中で、装備を整える人影がうご
めいている。近くの人と挨拶を交わして、身なりを整え始める。昨日まで雨が降っていたようなので、念のためスパッツも装着する
ことにする。
6:10 すっかり明るくなった登山口へ。
この登山ルートにも大勢のカメラマンが陣取って、日の出を待っている。歩き始めて5分ほどで日の出を迎えた。ざわつき始めた
大勢のカメラマンに混ざって、彼らとは月とスッポンのコンデジを取り出しシャッターを押す。
眼下の銀山平から奥只見湖にかけては雲海に覆い尽くされている。一帯の盆地からあふれる雲は、尾根を超えて流れ出る
時、山上の樹木で流れに濃淡を生じ、縞模様を描きながら流れ出している。
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枝折峠から頂上を目指すコースは、全ルートの9割ほどが尾根のピークを辿る。従って、常に左右どちらかの景色を目にしながら
歩くことになる。開放的で、目では退屈せずに済む登山コースである。
前方に目をやると、朝の赤い光に映える散り残った紅葉の向こうに、越後駒ヶ岳が聳えている。遠い・・・。尻ごみしそうになる
距離感である。
明神峠の少し手前で、銀山平から登って来る"銀の道"と合流し、明神峠で湯之谷方面に向けて分岐する。
コースはこの後も尾根を辿って進むが、道行山を巻くように進む辺りから、次第に泥濘がひどくなる。ところによっては靴の甲まで
沈む、沼地のような深いところもあって、歩行者を悩ませる。小倉山に着く頃には、靴もスパッツも泥まみれである。
※ 参考地形図
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小倉山と越後駒のほぼ中間点に"百草の池"がある。潅木の途切れる低地に広がる草地に、ぽこっとえぐれた直径5mほどの、ほぼ円形の
池の表面には薄氷が張っている。
そういえばこの時間(9時過ぎ)でも、気温は5度にも達していない。
この池を過ぎる辺りから、コースの斜度は次第に険しくなり、ところどころ剥き出しの岩石帯を進むようになる。
この頃には上空にガス湧き始め、山頂方向は姿を隠すことが多くなる。
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10:10 駒ノ小屋に到着。かろうじて小屋の周りは見渡せるが、山頂はすっぽりガスに巻かれていて、姿は見えない。
小屋は見たところ新しく、最近改築されたようだ。中を覗いて見たいが、入口にはガッシリと雪囲いの処理が行われていてどうにも
ならない。出入りには、ハシゴを登って2階のドアからの出入りの方が手っ取り早いようだが、いざという時ここでお世話になるには、
それなりの手間をかける必要がありそうだ。小屋の周りの潅木には、霧氷がついている。
10分ほど休憩して、山頂に向け出発。山頂は目の前だ。
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背の低い笹原に切られたコースを辿って山頂を目指す。周囲の草にも潅木にもビッシリ霧氷が付いている。
10:38 山頂に到着。遠くの景色はガスで見られないが、周辺は霧氷で真っ白である。手持ちの温度計の表示は3℃を示している。
手近かな登山客にシャッターを頼み頼まれながら記念写真
をゲット。こんな薄着でも、不思議と寒さは感じない。
ガスの切れ間を見計らって霧氷もカメラに収める。
長居しても周辺の風景を楽しめるという状況にはない。10分余りの滞在で、山頂を後にする。
駒ノ小屋まで下って、少し早めの昼食をとることに。小屋脇の休憩場で、10人ほどの登山客が賑やかに食事を取っているところに
混ざって、コンビニのオニギリをほうばる。
10分ほどで食事を済ませ、下山開始。
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1400〜1500m付近のブナはすっかり葉を脱ぎ捨てて、山肌は透け透けである。雪に覆われるまで、束の間ながら森の底にも光が
溢れる時期である。
更に下って道行山を過ぎると、登りの際には分厚く雲海に覆われていた銀山平から奥只見ダムにかけての一帯が見渡せるようになっている。銀山平周辺も、紅葉の
時期は過ぎて華やかさを失っている。住人はもう小出の町に下ったのかも知れない。
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明神峠まで下ったころには、越後駒山頂のガスはすっかり晴れて、きれいに見渡せるようになっていた。半逆光で陰影は潰れているが、
山塊の雄大さは目減りする訳もなく、どっしりと佇んでいる。
山頂への往復に辿ったコースを目で追ってみる。長いコースだったが、夏の山歩きと違って暑さによる消耗がないためか、不思議と
疲労感はない。
この後も順調にコースを下って、14:11 枝折峠登山口に到着。
さ〜、次(巻機山)行こかー♪...
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