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裏磐梯を4時ごろ出発して、ここ桧枝岐村滝沢に着いたのは6時半を少し回ったころだった。20台ほど止められる路肩の駐車場には、
まだ少し空きがあり、下山時出易そうな場所を選んで車をねじこむ。大急ぎで身支度を整え、歩き始める。
上空には雲が低く垂れ込んでいる。最悪、雨も覚悟して、ザックには雨具も入れて来た。登山口の階段脇の小さなポストの前で入山
届けを書く間にも、続々と登山者の車が上がって来る。少し遅れたら、駐車場は満杯だったかも・・・。
届けを投函して、7:05コースへ踏み入れる。
コースはいきなり急登で始まるが、これは少しの辛抱で高度が上がるにつれ、斜度は少しずつ緩やかになる。我々軟弱ハイカーの
スタミナの消耗に合わせてくれたかのような、配慮の行き届いた(?)コース取りである。登山路は広く、手入れも行き届いていて、
歩き易い。周囲は針葉樹、広葉樹の混成の深い森である。
無風の森の底を、大汗を掻きながら1時間半ほど歩くと、多くのガイドブックやメディアに必ず登場する水場に着く。
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手持ちの飲料水は十分だが、これに備えて空きPETボトルを1本持参した。それを持って急な小道を3〜4分下ると小さな沢に着く。
沢は崖に行き当たって終わるが、その崖のえぐれたところから清水 が湧き出している。
真夏のこの時期、歯に凍みるような冷たさはないが、大汗をかいた身には、十分な御馳走と呼べる冷え具合と旨さである。
胃袋とPETボトルに清水を満たして、コースに戻る。つかの間の清涼感を味わって、歩行を再開する。
この辺から斜度は更に緩やかになり、足腰の負担は軽く、快適な山歩きに移行する。森の木は少しずつ密度を落とし、時折木々の
隙間から遠くの景色が見えるようになる。右に見えるピークは大戸沢岳か..。
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水場から40〜50分も歩くと、森は途切れて草原に出る。池塘の点在する草原には、木道が整備されて至って歩き易い。キンコウカや
ミヤマリンドウが咲いて、目からも癒されるウォーキングコースである。この頃になるとガスも晴れて、山頂方面の様子も見通せる
ようになった。
前方の小高い峰の上に駒ノ小屋が見え始め、
程なく小屋下の休憩場に到着。小さな池があり、その傍らの草地ではハクサンコザクラの群落が、満開の時期を迎えている。
小休止の後、荷物の大半をここに残して山頂を目指す。
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駒ノ小屋から少し歩いたところで、コバイケイソウの満開の群落に遭遇した。この時期に、これまで何度も山を歩いたが、時期が
早すぎたり遅れたりで、一度も開花したコバイケイソウに出会ったことがなかった。小さな感動である。
山頂部はモミなどの針葉樹の若木に覆われている。
分岐表示に従って山頂を目指し、10:40山頂に到着。
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山頂は、北半分は針葉樹に覆われて視界は閉ざされている。南半分の視界は開けてはいるが、あいにく主だった山々には雲がかかって
いて、この山での大パノラマを堪能することはできない。
中門岳方面へのコースを少し下ると、木々の隙間から中門岳が望めるが、今回は遠くから見るだけで済ますことに。
何枚かの画像を記録して、15分ほどの滞在で山頂を後にする。
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駒ノ小屋の休憩場まで戻り、再び休憩。10分弱の休憩を兼ねて荷づくろいを済ませ、下山開始。
登りと同じコースを逆に辿る。湿原に点在する池塘の向こうに、明日アタックする燧ヶ岳が見える。登りの際には気付かなかったが、
雲かガスに閉ざされていたためか。
程なく爽快な草原は終わり、森林帯に入る。いつもの様に、下りはピッチが上がる。視界の利かない森のコースでは、風景を楽しむ
という歩き方は必要ない。ひたすらコース上の玉石を踏んで転倒せぬように、全神経を集中して歩く。
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12:35登山口到着。登りで3時間近くかかった駒ノ小屋−登山口を、約半分の時間で歩いたことになる。無事に下山できて、ま〜メデタシ
というところか。それはそれとして、腹が減ってきた。
ここ(桧枝岐)に来たからには、何はさて置き"ソバ"だ。ということで村の中心部の大きな蕎麦屋に飛び込む。"裁ちソバ・大盛"を
チョイス(左)。旨い !!、の一言に尽きる。 大満足で次なる燧ヶ岳に備えて、御池を目指す。
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